人間が呼吸することによる二酸化炭素の排出量も6倍以上になっていることになる。
では、産業革命前の人間活動を行なっていたならば地球温暖化は起こらなかったのだろうか?
多くの方は中国の始皇帝の兵馬俑を知っていると思うが、何故あの周辺に森や林は無いのだろう。最初から無かったのだろうか。いやそんなはずは無い。
始皇帝は強大な軍事力で近隣諸国や匈奴を倒し、統一国家を作ったと言われている。また、森林を切り開き、大土木工事のすえに農地や灌漑設備を作ったと言われ、これら国家建設に欠かせなかったのが青銅器に代わる鉄の武器や農機具を使いだした。
鉄の作り方は今も昔も変わらない。石炭を知らなかった人達は炭を使って鉄を溶かした。そのためには大量の木材が必要になった。その結果森や林を失った土地は急速に砂漠化が進みついには人が住めなくなった。と考えられる。
つまり、産業革命前のカタチで人間が活動していたなら森林破壊が急速に進み森林は20世紀中(人口が今と同じ様に増加していたとする)に無くなっていた可能性が高い(森林が無くなる事により二酸化炭素の吸収率はかなり低下する)。
考え方によっては、化石燃料を使う事により森林の消失を減らしたとも言える。
また、化石燃料より新しい製品が次ぎつきに生まれ、私たちの生活をより快適な世界にしてくれたコトやも事実だ。
地球温暖化の中で二酸化炭素問題を重視しているのは、自然環境との調和と無駄に資源を使い過ぎないコトではないのだろうか。
人間が生きて行くには酸素を消費し二酸化炭素を排出し続けるのだから。
ラベル:地球温暖化