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2009年01月16日

沖縄・泡瀬干潟埋め立て再開

沖縄・泡瀬干潟埋め立て開始…「暴挙」と抗議集会も
 南西諸島最大の干潟とされる沖縄県沖縄市の泡瀬(あわせ)干潟(約290ヘクタール)の埋め立て事業は15日、第1区域(約96ヘクタール)の本格的な工事が始まった。

 那覇地裁は昨年11月、泡瀬干潟公金支出差し止め訴訟で、県と沖縄市に将来の支出差し止めを命じ、県と市は控訴した。原告団メンバーは「埋め立ては地裁判決を無視した暴挙」と干潟近くの岸壁で抗議集会を開いた。

 埋め立ては国と県が担当し、事業費は約490億円。第1区域と未着工の第2区域(約91ヘクタール)があり、埋め立て地の大部分を県と市が購入し、ホテルや商業施設を誘致して地域活性化を図る計画。

 第1区域の工事は2002年に着工。希少生物の保護措置や反対住民の阻止行動で、工事は断続的に中断し、護岸整備しかできていなかった。12年度に工事完了予定で、当初計画は「第1、第2区域とも09年度完工」としていた。

 この日は午前9時前に工事が始まった。干潟の北東3キロの中城湾港新港内で採取した土砂を運搬船に載せ、埋め立て地に搬送。午後からは護岸で土砂をダンプカーに積み替え、海に投じる。今後も毎年4〜7月は、埋め立て地周辺で絶滅危惧(きぐ)種・トカゲハゼが産卵するため作業を中断する。

 県港湾課の平良和雄・港湾開発監は「裁判は継続中で、埋め立て工事の進展に問題はない」と語った。沖縄市の東門美津子市長は「具体的な土地利用計画を早い時期に策定し、経済的合理性を説明していくことが市長としての責務と考えている」とのコメントを出した。
            読売新聞より


沖縄県内新聞社記事
1:泡瀬埋め立て、土砂投入を開始
 中城湾港泡瀬干潟埋め立て(東部海浜開発)事業で、沖縄総合事務局は15日午後、中城湾港新港地区の航路しゅんせつ作業で生じた土砂約千立方メートルを泡瀬干潟の埋め立て予定海域に投入した。16日以降、土砂投入量を増やし、3月末までに新港地区泊地の15万5千立方メートルの土砂を投入するという。
 同局によると、2012年度までに現在3〜4メートルの水深を11メートルまで掘り下げ、同工事で生じるしゅんせつ土砂を使い1期工事として約96ヘクタールを埋め立て造成する予定。
 昨年11月、那覇地裁が同事業について「経済的合理性が認められない」として、県知事と沖縄市長に以後の公金支出の差し止めを命じる判決を下したが、総合事務局は被告でないことから08年度当初の計画通り作業を進める方針。
 同局の川崎俊正港湾計画課長は「今回の工事は沖縄振興にとって重要なもの。今後も県や沖縄市と連携しながら計画通り進めていく」と事業の重要性を強調。那覇地裁判決に対しては「現在、沖縄市が土地利用計画を見直しているため、国として注視していきたい」と話した。
 埋め立て工事などに反対する泡瀬干潟を守る連絡会の小橋川共男共同代表ら6人は15日午後、小型ボートに乗り込み、しゅんせつ海域周辺で、土砂投入の中止を求めてシュプレヒコールで抗議した。
            琉球新報より

2:土砂搬入進む/泡瀬干潟埋め立て事業
 沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業で、土地の造成工事を行う沖縄総合事務局は十五日午後、外周が囲われた第一区域の内側に地面となる土砂の投入作業を始めた。うるま市の中城湾港新港地区で浚渫した土砂を現場まで船で運搬。トラックで投入地点まで運び流し込んだ。三月末までに約十五万五千立方メートルを投入する計画。最終的には約四百五十万立方メートルが投入される。
 土砂の浚渫・投入は、昨年十一月に那覇地裁が同事業に対し、「経済的合理性がない」として県知事と沖縄市に新たな公金支出を差し止めた判決後初の本格的な工事。第一区域九十五ヘクタールのうち、すでに外周で閉め切られた六十九ヘクタールの内側に粘土質の土が投入された。
 囲われた外周に沿って内側を埋めていく形で土地として造成する計画で、第一区域は二〇一二年度に工事が終了する予定。
 判決が確定していない中で工事が進むことについて、同事務局那覇港湾・空港整備事務所の津田修一所長は「県と市が控訴し、市は計画を見直している。県、市にとって重要な事業であり国は両方の要請に基づいて予定通り進める」と話した。
            沖縄タイムスより


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泡瀬干潟:
 沖縄県沖縄市にある干潟および浅海域。現存する干潟や藻場などの浅海域の広がりとしては南西諸島でも最大級の規模を誇る。
 詳細事項については、Wkipediaを参照のこと。


感想:
 まさしく「お役人仕事」! 「公金支出差し止め」が確定する前に勝ちと言った感じがする。

 自然は壊すのは簡単だが、再生するのは非常に難しい事は解っているはず。

 この公共事業を行なう事により雇用も発生し地域産業の活性化にはなる。しかし、甘い計画で箱物事業を行なっても決して良い結果にならないコトも夕張市の破綻から知っているはず。
 市は、地方裁判所の判決が出たのだから『この事業が本当に必要で発展性のあるものなのか』を十分検討し、新たな計画表を市民に公表してから行なっても遅くはないのではないだろうか。

 たしか埋め立て地に建てる予定のホテルや商業施設は当初予定の半分にもみたないと聞いている。




ラベル:環境ニュース
posted by yoishina_goo at 15:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 環境ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
沖縄市は財政が火の車とよく聞きます。
そこに住んでいると、いろいろ高くつくと聞きます。なのにこりずに、箱ものばかりつくってます。
沖縄市に縁がないので、これ以上のことは知りませんが、温暖化で海面上昇が毎年増えるのに、
埋め立てても、数年後には浸食の心配とかないのか?と疑問に思うこともあります。

応援全ぽちりました。
ではでは〜
Posted by 58 at 2009年01月18日 22:55
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